少年と自転車 [映画 ヨーロッパ]
LE GAMIN AU VELO・THE KID WITH A BIKE
「帰って来ない親を施設で待ち続ける子どもの話」を聞き、
暴力行為に至る運命から逃げられるかどうか考えたことから描かれた作品。
第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
::story::
もうすぐ12歳になる少年シリル。父親は彼を児童養護施設に預けたまま行方知れずに。
シリルは自分が捨てられたとは露とも思わず、父親を必死で捜し続ける。
そんな中、美容師のサマンサと出会い、サマンサに週末だけの里親になってくれと頼む。
父親捜しを続けようやく見つかったが・・・
主役の少年シリルを演じるトマ・ドレの演技が切なくて
どこかドキュメント作品を見ているような気持ちになった。
サマンサの存在・愛情は素晴らしく、自分ならこんな風には出来ないと思え、
監督の作品へこめた想いを改めて考えさせれた。
愛するということ、愛されるということ。
そして人間が生きるために必要な絆は生物学的な絆でなくても構わいと思うという言葉。
ちょうど「メイジーの瞳」も思い出した。
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟は他にも多くの受賞作品あり。
この作品に出演されているメンバーを他作品でも見ることが出来るようです。
コメント 0